外部騒音 サッシ遮音・防音 床衝撃音
空気/内外 室内騒音 等級曲線
環境測定について

一般道路による、騒音・振動測定に加え、建物の性能保障としての測定を行っています

騒音・振動 【環境、工場、道路交通、鉄道、航空】
その他【残響時間、音声明瞭度、微振動、低周波
近年、高層ビル・マンションが増加し、住居間での騒音環境問題として、上下階の落下物/足音/隣戸間のオーディオ音/
外からのトラック(車・列車)の音/工場/夜間飲食店等、日常生活する上での様々な問題が発生しています。人の健康を
保護し、生活環境を保全する上で望ましい基準値を知るこがまず第一歩ではないでしょうか。
建物に関する騒音測定
建築学会基準の適用等級に対する性能水準
適用
等級
遮音性能の水準 性能水準の説明
特級  遮音性能上特にすぐれている  特別に高い性能が要求された場合の性能水準
1級  遮音性能上すぐれている  建築学会が推奨する好ましい性能水準
2級  遮音性能上標準的である  一般的な性能水準
3級  遮音性能上やや劣る  やむを得ない場合に許容される性能水準
日本建築学会 「建築物の遮音性能と設計指針」より引用
外部騒音について  D値  
up
建設予定地周辺の騒音測定
外部騒音
○居住する建物の外部に向けて測定する。
○JIS Z 8731 日本建築学会推奨測定基準
○外周壁(窓)/道路交通・新幹線・航空機・工場等
  外部騒音は住宅やマンションなどの生活環境に影響を
もたらします。外部環境に応じた適切な遮音設計・施工が
されていないと入居後に苦情・トラブルの発生の原因にな
ります。
○道路に面した地域、住居/商業/工業の場合、車線数が
2車線または2車線以上の基準値は[昼間:65dB以下]
[夜間:60dB以下]となる。
地域
の類型
地域の種類 地域の区分 基準値
昼間
6:00〜22:00
夜間
22:00〜6:00
AA 療養施設・社会福祉施設等   50dB以下 40dB以下
A及びB A.専ら住居の用に供される地域

B.主として住居 
 一般地域 55dB以下 45dB以下
A地域のうち2車線以上を有する道路に面する地域 60dB以下 55dB以下
B地域のうち2車線以上を有する道路に面する地域 65dB以下 60dB以下
C 相当数の住居/商業/工業等  一般地域 60dB以下 50dB以下
車線を有する道路に面する地域 65dB以下 60dB以下
特例:幹線交通を担う道路に近接する空間
昼間
夜間
70dB以下 65dB以下
個別の住居等において騒音の影響を受けやすい面の窓を主として閉めた生活が営まれていると認められるときは、屋内へ透過する騒音に係る基準(昼間にあっては45dB以下、夜間にあっては40dB以下)によることができる。
*但し、航空機騒音・鉄道騒音には適用しない
*車線とは、1縦列の自動車が安全かつ円滑に走行できる幅員を有する帯状の車線部分をいう
環境省 環境基準「騒音に係る環境基準について」より引用
空気/内外音圧レベル差について  D値
up
建物内の2室間・廊下と室間等の遮音性能測定

・居住する建物の2室(隣戸間)で測定する。D値は等級が高いほど
遮音性能が優れている
ことになります。空気の振動で伝わる空気
伝搬音
と上階の足音や落下音などの振動で伝わる固定伝搬音
があります。
内外音圧レベル差
  (建物の外部に面した壁・窓(外周壁)の遮音性能測定)

日本建築学会推奨測定基準
JIS A 1417   建築物の空気音遮断性能の測定方法
JIS A 1419-1 建築物及び建築部材の遮音性能の評価方法
サッシ遮音・防音について  T値  
up
マンション(バルコニー)遮音性能測定

  窓の遮音性能測定:T等級・Rm(3/1)・サッシの遮音性能は4段階の等級があります。
日本工業規格JISにより定められており
等級が高いほど性能が優れています。


         ■JIS A 1416   Rm(3/1)表示:サッシ・ドア・壁・床等、各種性能を評価できる方法。
■JIS A 4706(4702)   T等級表示:サッシ・ドアのみ用いられる方法。
・上記の2通りの方法があり、いずれかを満たしていれば良いとされています。
遮音等級と住宅性能表示
T等級 T-1 T-2 T-3 T-4
遮音等級線 25等級線 30等級線 35等級線 40等級線
Rm(1/3)音透過損失平均値
20dB以上
25dB未満
25dB以上
30dB未満
30dB以上
35dB未満
40dB未満
ガラス分類 単層
ガラス
単層
ガラス
防音合わせ
ガラス
二重
サッシ
室内騒音について   N値 
up
室内騒音
  (建築物の設備機器類から室内に発生する騒音)


各種室に対するNCの推奨許容値
室の種類 NC値
 放送録音スタジオ 15〜20
 音楽堂 15〜20
 劇場(500席、拡声装置なし) 20〜25
 オペラ、バレエハウス 20〜25
 教室(拡声装置なし) 25
 テレビスタジオ 25
 アパート、ホテル 25〜30
 会議場(拡声装置付き) 25〜30
 家庭(寝室) 25〜30
 映画館 30
 病院 30
 教会 30
 裁判所 30
 図書館 30
 レストラン 45
 運動競技場(拡声装置付き) 30
室内騒音に関する適用等級
建築物 室 用 途 騒音レベル(dB) 騒音等級
1級 2級 3級 1級 2級 3級
集合住宅 居室 35 40 45 N-35 N-40 N-45
ホテル 客室 35 40 45 N-35 N-40 N-45
事務所 オープン事務所 40 45 50 N-40 N-45 N-50
会議・応接室 35 40 45 N-35 N-40 N-45
学校 普通教室 35 40 45 N-35 N-40 N-45
病院 病室(個室) 35 40 45 N-35 N-40 N-45
コンサートホール・オペラハウス 25 30 N-25 N-30
劇場・多目的ホール 30 35 N-30 N-35
録音スタジオ 20 25 N-20 N-25
報告書サンプル N値

床衝撃音 L値 (LL値/LH値)
up
家具の移動や子供の飛べ跳ねなど、上階のおける床の衝撃が下階で騒音となって生活実感に影響を与えることが
あります。 このような衝撃音は、上下階の遮断性能として等級で表すことができます。
L値は等級が低いほど優れています。


床衝撃音の調査方法

1. 衝撃音発生器を用いて上階を加振させ、下階において周波数枚の床衝撃音レベルを測定します。
  (JIS A-1418-1,JIS A-1418-2)
2. 床衝撃音レベルを基準となる等級曲線(※表1)に当てはめることにより、遮断性能の等級を求めます。
  (JIS A-1419-2)

軽量床衝撃音発生器
椅子の移動や歩行など、
中・高音域の衝撃音を再現

重量床衝撃音発生器
人の走り回りや飛び跳ねなど、
低・中音域の衝撃音を再現

精密騒音計
測定ポイントを数ヶ所設定し、
床衝撃音レベルを測定
等級曲線
up
等級曲線の数値(単位:dB)
周波数(Hz) Lr-80 Lr-75 Lr-70 Lr-65 Lr-60 Lr-55 Lr-50 Lr-45 Lr-40 Lr-35 Lr-30
63 103 98 93 88 83 78 73 68 63 58 53
125 93 88 83 78 73 68 63 58 53 48 43
250 86 81 76 71 66 61 56 51 46 41 36
500 80 75 70 65 60 55 50 45 40 35 30
1000 77 72 67 62 57 52 47 42 37 32 27
2000 76 71 66 61 56 51 46 41 36 31 26
床衝撃音レベルに関する表示尺度と住宅における生活実感との対応の例












遮音等級 L-30 L-35 L-40 L-45 L-50 L-55
人の走り回り、飛び跳ねなど ・通常ではまず聞こえない ・ほとんど聞こえない ・かすかに聞こえるが、遠くから聞こえる感じ ・聞こえるが、意識することはあまりない ・小さく聞こえる ・聞こえる
椅子の移動音、物の落下音など ・聞こえない ・通常ではまず 聞こえない ・ほとんど聞こえない ・小さく聞こえる ・聞こえる ・発生音が気になる
生活実感、プライバシーの確保 ・上段の気配を全く感じない ・上段の気配を感じることがある ・上段で物音がかすかにする程度
・気配は感じるが気にはならない
・上段の生活が多少意識される状態
・スプーンを落とすとかすかに聞こえる
・大きな動きはわかる
・上段の生活状況が意識される
・椅子を引きずる音は聞こえる
・歩行などがわかる
・上段の生活行為がある程度わかる
・椅子を引きずる音はうるさく感じる
・スリッパ歩行音が聞こえる
遮音等級 L-60 L-65 L-70 L-75 L-80 備 考
人の走り回り、 飛び跳ねなど ・よく聞こえる ・発生音がかなり気になる ・うるさい ・かなりうるさい ・うるさくて我慢できない 低音域の音、重量・柔衝撃源
椅子の移動音、物の落下音など ・発生音がかなり気になる ・うるさい ・かなりうるさい ・大変うるさい ・うるさくて我慢できない 高音域の音、軽量・硬衝撃源
生活実感、プライバシーの確保 ・上段住戸の生活行為がわかる
・スリッパ歩行音がよく聞こえる
・上段住戸の生活行為がわかる ・たいていの落下音ははっきり聞こえる
・素足でも聞こえる
・生活行為が大変よくわかる
・人の位置がわかる
・すべての落下音が気になる
・大変うるさい
・同左 生活行為、気配での例
日本建築学会編「建築物の遮音性能基準と設計指針」技報堂出版より引用

報告書サンプル L値   
軽量衝撃源(LL値):重量衝撃源(LH値)


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